株とか経済の話題を扱います。たまにご飯。
7日の上海株式市場は前日比-7%と急落し、相場の急変時に取引を停止するサーキットブレーカーが発動し、開始30分で取引を終了しました。日米などの市場にも同じような制度がありますが、中国の場合は発動の基準が低過ぎるため上手く機能しないと指摘されていましたが、実際その通りになってしまった模様です。
これを受けて、中国証券監督管理委員会は7日遅くに声明を発表、「想定通りに機能しなかった」として同制度を8日から一時中断すると決定しました。再導入の予定は明らかになっていません。今月の4日に導入された同制度ですが、稼動してからわずか3営業日で停止に追い込まれてしまいました。市場の沈静化のために導入したはずなのに、株売りをあおる結果になっただけだったと指摘されています。
8日の東京株式市場では日経平均株価が5日続落しました。連休前ということもあり、午後には手じまい売りが優勢になったようです。大発会から5日の続落は1950年9月に算出を開始してから初めてのことだそうです。年が明けてから中東情勢の悪化、北朝鮮の水爆実験、2度にわたる中国のサーキットブレーカー発動と悪材料が目白押しです。これでは無理もない。
波乱の幕開けとなった2016年東京株式市場ですが、今週盛り上がったセクターといえば自動運転関連でしょうか。アメリカでの話ですが、年内に高速道路での自動運転ができる車を発売するとルノー・日産アライアンスが7日(米国時間)に発表しました。2020年までに10車種を超える自動運転車を市場に投入するつもりのようです。
ルノー・日産アライアンス、今後4年間で自動運転技術を10モデル以上に採用
また、Appleが「apple.Car」「apple.auto」といったドメインを取得した、と海外メディアが取り上げています。
Siriと組み合わせると、しゃべる車ができるのでは?往年の『ナイトライダー』の実現です。こちらの画像はFoxの公式サイトからお借りしました。うーん、なつかしい。
こちらもどうぞ。
アメリカでは夢のある話で盛り上がっている自動運転なのですが、日本ではなんとも夢のない話がでてきています。
自動運転化に待ったを掛けている国交省。赤信号での自動ブレーキ認めず
赤信号を判断して停止する自動ブレーキを国土交通省がストップをかけているという記事です。こちらでは国交省が巨額の投資を必要とする高度道路交通システムを導入したいがために、赤信号での自動ブレーキを許可しないのだ、天下りポストを作りたいのだ、という理論を展開しておられます。
2010年にスバル・アイサイト(ver.2)で約10万円という手頃な価格の衝突被害軽減ブレーキがヒットしたことを皮切りに、今では各社の新車に標準搭載されるようになってきました。2016年度からは国交省が歩行者との衝突を避ける自動ブレーキ搭載車を審査・格付けすることで普及をうながすようですし、近々任意保険に「自動ブレーキ割引」を導入する動きもあるようです。
国交省が格付けへ 「対人」普及促す
来年から始まる可能性大!任意保険の「自動ブレーキ割引」、割引率は性能差で決めるべき!
事故軽減に期待の高まる自動ブレーキなのですが、残念ながら万能ではありません。「自動ブレーキ 誤動作」などで検索すると体験談がたくさん出てきますが、夜間に照明で照らされた雪に反応して急ブレーキがかかったり、タンクローリーからの乱反射を誤検知したりと、まだまだ改良の必要ありと思われます。
日本の自動ブレーキ技術が低いのかといえばさにあらず、海外自動車メーカーもなかなか思うように制御できていないようです。こちらの記事がいつのものかわからないので、今ではもっと改善されているのかもしれませんが、誤検知の体験は去年にもかなり報告されているので過信は禁物です。
最近話題の自動ブレーキシステムいろんなメーカーの車でガチ実験!!ちゃんと止まったのはあのメーカーの車
国交省に直接問い合わせていないのではっきりとは言えませんが、まずは対人衝突回避技術をちゃんとして赤信号での自動停止はその後で、という主張にそれほど無理があるように思えません。天下りポストを増やしたいという思惑がまったくないのではないでしょうが、変な意見で日本の自動運転技術が萎縮しないことを祈るばかりです。