サミット後の財政出動が円相場に与える影響を考える

 8年ぶりに日本で開催された伊勢志摩サミットが、すべての日程を終え閉幕しました。今回のG7では失速する世界経済を牽引するための機動的な財政戦略や構造改革への取り組み強化が重点的に話し合われましたが、これが財政出動や消費増税といったこの先行われる選挙に関連することから、選挙戦を見すえた報道が多かったように思います。

 議論のなかで「世界経済はリーマンショック級の経済危機」という表現は行き過ぎではないかとのクレームも入ったようですが、新興国のGDPや輸入伸び率がリーマンショック以降で最も低い水準に陥っていること、新興国への資金流入が2015年に初めてマイナスに転じたこと、エネルギー・食材・素材などの商品価格がリーマンショック前後の下落幅と同じであることなどの複数の資料を提出し、最終的に機動的な財政出動と構造改革を加速することで先進7ヶ国(G7)首脳が足並みをそろえたようです。 続きを読む

タックスヘイブンへの対策と問題

 パナマの法律事務所から流出した内部資料をもとにICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)が作成した「パナマ文書」が公開されましたが、ここに各国の指導者らの名前が挙がったことにより、がタックスヘイブンを利用して租税回避を行っていたのではないかとの疑惑が持ち上がり、世界的に大騒ぎになっております。 続きを読む

タックスヘイブン問題を解決することの難しさ

 パナマの法律事務所から内部流出したデータをもとにしたパナマ文書によって、経済失速により増税を主導してきた各国の主導者が租税回避地の法人を利用して課税逃れをしていたのではないか、との批難が世界中で沸き起こっています。

 特に官僚の腐敗撲滅運動を強力に推し進めてきたことで庶民から人気を勝ち取ってきた習近平国家主席の親族がリストに挙がっていることから、中国国内では目でライの報道やネットの規制が強化されている模様です。NHKのニュースが中国で見られるようですが、この問題を放送した数分間ニュースが中断され画面が真っ暗になる有様のようです。 続きを読む

今後アベノミクスはどうなる?

 日経平均株価が振るいませんねぇ。原因は円高だと思うんですが、きっかけは安倍総理がウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで「通貨安競争は絶対避けなければならない」「各国は恣意的な為替介入を慎むべきだと思う」と発言、これが市場に円高を容認したと見なされ円高が進行し一時は日銀が量的緩和第2弾を決めた2014年10月31日の安値を下回ってしまいました。正論なんですけどねぇ。 続きを読む

パナマショックに対して日本の報道は冷淡なようだけど?

 パナマの法律事務所から大量の内部文書が流出し、同国のタックスヘイブン(租税回避地)を利用した金融取引に世界各国の政治化や著名人が関与していたことが明らかになったことから、色んな国の体制が揺らぐ可能性があるのではないかとお祭り騒ぎになっております。EU加盟国の首相クラスの多くが脱税に関わっていたことで、財政危機で税率を引き上げられてきた一般の国民からはハンパない反発を受けることは間違いないかと思われます。 続きを読む

ひろです。
お酒ばっかり飲んでいるけれど、私はげんきです。

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