再度イギリスのEU離脱がポンドに与える影響を考えてみる

 6月23日にイギリスにおいてEU離脱を巡る国民投票が行われましたが、離脱派が多数票を確保する結果となりました。この結果を受けて、キャメロン首相は辞意を表明しました。10月の党大会までは首相にとどまるようですが、イギリスはこれから離脱に向けてEU本部や加盟各国と交渉を進めていくものと思われます。

 今回の国民投票は2013年にキャメロン首相が公約したものです。今年2月の欧州首脳会議において、イギリスが求めていたEU改革案が合意されたことで自信があったのでしょうが、完全に裏目となってしまいました。 続きを読む

雇用統計でドル円が大きく値動き

 米5月雇用統計が発表されましたが、非農業部門の雇用者数が前月比+3.8万人と市場予想の+16.0万人を大きく下回る結果となってしまいました。最近の報道では、6月か7月にFRBの利上げが行われるのではないかという見方が大半だっただけに、市場にとってかなりのネガティブインパクトになったようです。 続きを読む

サミット後の財政出動が円相場に与える影響を考える

 8年ぶりに日本で開催された伊勢志摩サミットが、すべての日程を終え閉幕しました。今回のG7では失速する世界経済を牽引するための機動的な財政戦略や構造改革への取り組み強化が重点的に話し合われましたが、これが財政出動や消費増税といったこの先行われる選挙に関連することから、選挙戦を見すえた報道が多かったように思います。

 議論のなかで「世界経済はリーマンショック級の経済危機」という表現は行き過ぎではないかとのクレームも入ったようですが、新興国のGDPや輸入伸び率がリーマンショック以降で最も低い水準に陥っていること、新興国への資金流入が2015年に初めてマイナスに転じたこと、エネルギー・食材・素材などの商品価格がリーマンショック前後の下落幅と同じであることなどの複数の資料を提出し、最終的に機動的な財政出動と構造改革を加速することで先進7ヶ国(G7)首脳が足並みをそろえたようです。 続きを読む

為替レートと決算書の関係

 5月第2週に入り、決算ラッシュが続いています。決算発表を機に株価の流れも変化するので、この週末に決算書を分析している投資家の方も多いのではないでしょうか。

 先月末から今月の頭にかけて急激な円高に見舞われたことで、一時は100円を割れるのかなど心配されましたが、一旦は106円前半で反発して落ち着いているように見えます。 続きを読む

日銀による円高には内需株で対応しましょう

 28日の東京株式市場はとんでもない値動きだったようです。前場は前日のアメリカ市場の値動きを受けて一時281円高の17572円まで上げていましたが、昼休み中に日銀が追加の金融緩和の見送りを発表すると、後場には下げに転じた模様です。高値と安値の値幅は実に919円。新興市場の仕手株のような値動きになっております。 続きを読む

ひろです。
お酒ばっかり飲んでいるけれど、私はげんきです。

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