マイナス金利で銀行はどれほどダメージを負うのか?

 先日、8年物の長期国債金利がマイナスに突入したことに触れましたが、早くも10年物の国債金利までがマイナスとなり、史上最低利回りを更新しております。

長期金利 初のマイナスに

 これにより3メガバンクは8日から一部預金金利を引き下げたほか、運用収益の悪化が予想される生命保険が保険料を引き上げることを検討している模様です。

マイナス金利 家計に波及 導入決定1週間 3メガ、預金金利下げ/生保、保険料上げ検討 長期金利最低の0.02%

 マイナス金利を導入すると発表したときには「個人の預金はへーきへーき」と黒田日銀総裁はアナウンスしていたのですが、日本に先駆けてマイナス金利政策を導入しているスイスのオルタナティブ・バンク・スイスは個人の預金にまでマイナス金利を適用しはじめており、銀行の経営状況によっては日本の個人の預金についてもどうなっていくのかが不透明であるといえます。

銀行預金にマイナス金利 欧州では個人への適用も

 ここで心配になるのが、マイナス金利の導入で日本の銀行がどれほどの打撃を受けるのか、ではないでしょうか。先行してマイナス金利となっている欧州の銀行のニュースを眺めていると、なんだか銀行に大打撃を与えそうな印象を受けるのですが、3日に日銀が発表したマイナス金利が適用される日銀当座預金残高の規模は約10兆円だそうです。当座預金のうち約210兆円についてはプラス0.1%、約40兆円にはゼロ%が適用されるとのこと。あれ、これだけ?

当座預金残高で-0.1%が適用されるのは約10兆円=日銀

 これは既に当座預金に預けられている資金についてはそのまま据え置きの金利が適用され、今後追加される新規の資金についてのみマイナス金利が付与されるからであると思われます。今後、積み上げられる当座預金についてはマイナスの金利になる訳ですが、今回の追加緩和政策について言えば銀行の増収要因にしかならないと、こちらのリンク先では批判されておられます。

マイナス金利導入の「最大の勝ち組」は大手銀行

 上のリンク先の指摘通りであるならば、今回の政策は金融緩和にならないんじゃないですかね・・・。各銀行が融資拡大に動くとは思えない。

 銀行の収益がどうなるのかは分かりませんが、9日の東京証券取引所ではドイツ発世界同時株安により日経平均VI先物取引がサーキット・ブレーカー発動のため全限月で売買を一時停止され、本日10日には16000円をあっさり割り込んでしまいました。

訂正:日経平均VI先物取引全限月の売買を停止、サーキットブレーカー発動=大取
日経平均株価 終値で1万6000円割れ

 これに伴って、リスク回避により安全資産である円通貨を買う動きが強まる結果となり、円相場はおよそ1年3か月ぶりに一時1ドル=114円台半ばまで値上がりしました。おい、マイナス金利やぞ。

円相場 一時114円台に値上がり

 既存の日銀当座預金に対してマイナス金利が適用されないことから、市場は今回の追加緩和が政策として効果が薄いと判断したのかもしれません。市場参加者の皆様、ポジションを取る際には無限ナンピンとかにお気を付けください。「いつかリバンウンドする」なんて、いつになるかわからんのですから。

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