ビットコイン関連銘柄に投資するなら知っておいたほうがよい基礎知識

 ビットコインを開発した謎の発明者である「サトシ・ナカモト」の正体が割れたのでは、というニュースが世界を騒がせているようです。今月2日にBBCとエコノミスト誌、GQ誌に対して、オーストラリア人の起業家であるクレイグ・ライト氏が自身がBitcoinの作者であると名乗り出たようです。なんで日本名にしたんでしょうね?
謎に包まれたビットコイン生みの親「サトシ・ナカモト」の正体がついに判明か、オーストラリア人男性が自身をBitcoin発明者と認める

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 ロンドンで行われた確認作業において、ビットコイン開発の初期段階で作成された暗号鍵でデジタル署名の実演を行ったことなどが決め手であったと報道されています。著名な技術者や経済学者はライト氏が発明者であると考えているようですが、エコノミスト誌は疑問点が残るとしています。

 今まで沈黙を守ってきたライト氏が今回名乗り出たのは、身内に迷惑がかかったことが理由であるとインタビューに答えています。どうやら税金関係でオーストラリア当局に詰められたみたいです。2015年12月の時点で、ライト氏がサトシ・ナカモトではないかという状況証拠がビットコイン界隈で挙げられていたことから、正体がバレるのは時間の問題だったのかもしれません。

ビットコインとは?

 今年の1月、日本の新興市場ではブロックチェーン関連銘柄が大層賑わったようです。正確に言えば、テックビューロの関連銘柄だったようですが。
ブロックチェーンというよりむしろテックビューロ、朝山貴生社長が醸し出す香りにこぞって乗っかるマーケット
テックビューロとその仲間たちを煽て上げたブロックチェーン祭、蜘蛛の子を散らすようにお金抜ける

 日本円や米ドルのような一般的な通貨の信用を担保しているのは国や中央銀行です。国などが「このお金は大丈夫だよ」と言ってくれているので、みんなが安心して支払いなどに利用できるわけです。だからこそ偽札などを作っちゃうと、ものすごい重い刑罰を与えらることになります。これに対して、ビットコインのような仮想通貨はどのように信用を担保しているのでしょうか。

 ビットコインでは世界中で行ったビットコインの取引履歴をデータとして保持します。この履歴データをブロックチェーンと呼び、インターネットにつながったビットコインクライアントというソフトウェアをインストールしたコンピュータに分散して保存します。分散して保存されたデータはすべて同じものであり、ビットコインクライアントはネットワークを通じて相互に通信しています。

 誰かがビットコインを使って取引を行うと、送信情報がビットコインのネットワークにも同時に送られます。ビットコインの取引は、100から1000ぐらいのブロックという単位で承認済みの履歴の末尾に、未承認の新しい取引記録のブロックをつなげるという処理を行います。履歴の末尾にブロックをつなげるには、ハッシュ関数を使ってキーという値の算出が必要になります。新しい取引が承認されると、ネットワークの他のコンピュータもデータベースを更新します。

 この取引履歴を改竄しようとすると、過去の取引に辻褄が合うようにキーを改竄しなければなりません。このキーの算出にはとてつもないマシンパワーが必要なので、改竄者が過去の辻褄まであわせたブロックチェーンの改竄は非常に困難であるといえます。

 また、世界中のコンピュータにデータが分散され取引の整合性を更新し続けており、整合性のない取引によってデータベースを更新しようとすると、世界中の他のデータベースから拒否されるので改竄が実質不可能になっています。詳しい説明は下記のリンクを参考にしてください。
仮想通貨「Bitcoin」を完璧に理解するために知っておきたいことまとめ
ビットコインの仕組み
ビットコインの採掘とは実際には何をしているのか?

ビットコインのメリット

 このように今までの一般的な通貨とはずいぶんと違いのあるビットコインですが、メリットはなんなのでしょうか。

決済手数料が非常に安い

 今までの通信販売や商取引での決済方法といえば、銀行やクレジットカード会社を介して行うものであり、利用するためには手数料を支払う必要がありました。これは人件費をはじめ、膨大な量の決済データを送受信するためのネットワークや計算処理するためのコンピュータ、利用者の資産を守るための高度なセキュリティ環境を維持するためです。また、参入コストが莫大なので独占的な事業であり手数料引き下げ競争が起きにくく、その負担はユーザーに転嫁されてきました。

 これに対してビットコインでの取引は、銀行・クレジットカード会社のような第3者機関を介することなく、インターネットに接続されたコンピュータがあれば売り手と買い手が直接取引を行うことができるので、今までの決済で支払う必要があった手数料を省略することができます。

 また、ビットコインによって寄付を行えば、中間マージンをとられることもなくなります。いままでの寄付のように、銀行口座番号を控えて送金といった手間もなく、手元にスマホがあれば手軽に寄付を行えるようになります。

クレジットカード番号を安易に入力したくない

 最近ではネット決済が増えてきたことでクレジットカード情報の流出などが問題になることも多くなりましたが、クレジットカード情報を相手に教えたくない場合にもビットコインは威力を発揮します。

 ビットコインは相手のビットコインアドレスさえわかっていれば送金可能な仕組みになっているので、いまいち信用できなさそうな海外のサイトであってもクレジットカード情報を登録せずに決済できます。ビットコインアドレスだけでは不正利用ができないのもメリットです。

金融システムが不安定な国での決済に役に立つ

 ビットコインはインターネットを決済・送金ネットワークとして利用するため、ネット接続環境があれば世界中どこででも決済が可能です。発展途上国では一部の人しか銀行口座を保有することができない地域などもあり、決済ブローカーを経由すると中間マージンが非常に高く、これが貧富の差を拡大するために問題になっているようです。

 現在ではアフリカの部族でもスマホを購入できるようになっており、銀行口座がなくてもインターネットに接続できれば決済することができるビットコインであれば、このような問題にも対処できるようになります。

最後に

 ビットコインやブロックチェーンなど、いわゆるフィンテックと呼ばれる金融とIT技術の融合はアメリカを中心に盛んになっていますが、日本でも資金決済法案が改正されるなど次第に普及しはじめています。今年はじめのテックビューロ絡みの新興市場銘柄には微妙に怪しい感じのするものもありましたが、本格的にフィンテック市場が日本で盛り上がれば新しいビジネスに着手する企業も出てくるのではないでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。

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