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最近の自動運転技術であれば高速道路でならば実用可能なのではないかなどと言われていますが、なんとアメリカのフォードが世界で初となる雪道での自動運転車の走行実験を開始したというニュースが入ってまいりました。
従来の自動運転の走行実験は、乾いた路面で行われることがほとんどだったでしたが、アメリカ人の7割が降雪地域に住んでいることから、雪道での走行実験が不可欠と判断した模様です。日本でも雪が降る地域に住んでいる人も多いことから、この実験には注目なのではないでしょうか。
この技術は高解像度の3Dマッピングと高精度なレーザーレーダーが組み合わさったもので、雪が積もっていない場所を前もって走行しておくことで、道路標識・車線・路面標示・建物・樹木・地形などをスキャンし3Dマップを作成、積雪でセンサーなどが邪魔されても認識して自動運転してくれる優れものです。しかも横滑り防止装置やエンジン出力を調整するシステムとも連動するのだとか。うーん、しゅごい。
ここまでの高度な自動運転とはいかないまでも、日本の自動車メーカー各社も自動運転技術の向上に余念がありません。特に試作車の高速道路での走行実験などはメディアにも多く取り上げられ、実用化されるのも遠い未来の話ではないと思われます。
各社とも「まずは高速道路での実用化」というのが目標のようですが、これは人が急に飛び出してこない、信号での停発車がない、交差点などでの対向車がいない、などの理由により実用化しやすいからだと思います。
すでに高速道路では自動運転が実用可能!?運転支援技術の進化を実感した
もちろん一般道での実用化も視野に入っており、昨年の10月には報道関係者に向けて都内の一般道での自動運転車の試乗会も開かれております。
このような疑問が当然出てくると思いますが、これに対してアメリカのバージニア工科大学が「人間が運転するより自動運転車のほうが事故を起こす確立は低い」との調査結果を発表しています。
この調査はGoogleの依頼で実施され、Googleが所有する50台以上の自動運転車のみを対象に行われたものです。これによりますと、自動運転車よりも人間が運転する車のほうが事故の確率が高いことが分かったということです。
もちろん各メーカーが力を入れている自動運転技術とはいえ、まだまだ完璧とまでは言えないようです。事故報告書に記載された内容が微妙にわかりにくく、マニュアルと自動運転のどちらで事故が起こったのかはっきりしません。
自動運転カーで初となる事故発生、ただしマニュアル運転に切り替えた直後
日本でも衝突被害軽減ブレーキが普及しつつありますが、センサーの誤検知により思わぬ動作をしたという報告をネット上で結構見かけます。これから改善されていくのでしょうが、まだまだ課題が多いのかもしれません。